不動産相続について
相続登記の義務化：法的変更と社会への影響（相続コラム55）
相続登記の義務化は、法的変更がもたらす影響が広範である重要なテーマです。 法改正を前に、少し考えてみたいと思います。 この制度の変更には、法の透明性の向上、紛争解決の効率化、 そして財産や資産の適切な管理に関連するさまざまな要素が絡んでいます。 ここでは、相続登記の義務化に関する理解を深め、社会に与える影響について考えてみます。 まず、相続登記とは、亡くなった方の財産や資産の正確な所有者や
相続の知識：財産と家族の未来を守るために（相続コラム54）
相続は、人生の中で避けて通れないテーマの一つです。 大切な財産や家族の未来を考える上で、相続に関する正しい知識を持つことは非常に重要です。 このコラムでは、相続にまつわる基本的なポイントや注意点に焦点を当て、 円滑な相続手続きと家族の安心を守る方法について解説させていただいています。 あらためて、今回ここでお話しさせていただきたいと思います。 まず、相続には法的な手続きが伴います。 遺産や
2023年の振り返り（相続コラム53）
本年もよろしくお願い申し上げます。 2023年の一年を振り返ると、様々なことがありました。 空き家対策のための法律として制定された「相続土地等の国庫帰属法」については、 私も数件のご相談を受けましたが、実際に具体的な検討に入る方はいませんでした。 その理由としては、国庫に帰属させる土地の要件が多く、費用がかかることでした。 古い家があれば解体して、隣地との測量を行うこと、ここまでで200万
高齢者の財産を守る（相続コラム52）
2023年も残すところあと10日ほど。 今年は今のところ暖かい冬が続いていますが、 皆さまいかがお過ごしでしょうか。 本日お話しするテーマは『高齢の親の財産を守る』です。 見守り契約、財産管理契約、任意後見、死後事務委任契約、 民事信託、法定後見制度、日常生活自立支援事業、様々な方法があります。 後継者（相続人）のいない人向けのサービス、 独居高齢者に向けたサービス、富裕層向けサービス、
家族会議のススメ（相続コラム51）
2023年も残すところあと2週間と少々。 皆さまいかがお過ごしでしょうか。 桐生は、冷たくて乾いた風が吹き始め、冬の訪れを感じています。 本日のお話は、この時期ならではの話題です。 コロナが収束してきて、今年は帰省する方々も多いのではないでしょうか。 家族全員が実家に集まるこの時期、『家族会議』をお勧めしたいと思います。 久しぶりに会って様々な話題が飛び出すことと思います。 そんな中に『相続』
トラブルに対処するということ（相続コラム50）
12月8日は恒例の空き家相談会を開催します。 場所は、いつもと同じ桐生商工会議所406号室です。 受付時間は10時から15時まで。 今回は「空き家にしない方法論」というテーマでミニセミナーも行います。 こちらは13時から1時間程度の予定です。 今まで、たくさん取り扱ってきた「空き家」が生じる理由について見ていき、 「ではどのようにすればいいのか」という解決方法を、事例を交えながらお話ししたい
財産管理制度の見直し（相続コラム49）
週末はぐっと気温が下がり冬の訪れを感じました。 皆さまいかがお過ごしでしょうか。 本日のテーマは『財産管理制度の見直し』について。 特に「管理不全土地（建物）の管理制度」をお話していきます。 このコラムでも何度もお話ししているように、 放置されて様々な害をもたらす空き家がこれ以上増えないよう ルールを作ったり改正したりして、施策がなされてきました。 今日のお話しは令和5年4月1日に民法という
区分所有法改正の動き（相続コラム48）
今週はまだ小春日和の日が多そうですね。 11月も残り2週。ざわざわと街が賑やかになっているように思います。 皆さまいかがお過ごしでしょうか。 本日お話しするのは「区分所有法の改正の動き」について。 日本には2021年末時点で、マンションの戸数として685万戸あるそうです。（国土交通省発） 棟数にすると13～14万棟程度ではないかと推測されています。 時系列でみると右肩上がりに増え続けています。
特定空き家の所有者名を公表!?
これまでもコラムでお話ししています 『空き家対策特別措置法』に関連しての話題です。 先日、１１月１０日付の読売新聞群馬版では、 【特定空き家】に指定された空き家の所有者が改善命令に従わない場合、 所有者の住所や氏名をインターネットなどで公表できるとした条例改正案が １２月市議会に提案されるという記事が掲載されました。 所有者の公表を盛り込んだ条例改正案は、藤岡市が県内１２市で初めてとのことですが
コミュニケーション(相続コラム47)
相続トラブルの相談をお受けして思うこと。 本日のお話しのテーマはコミュニケーションについて。 相続の場面でトラブルが起きるケースは、 親が亡くなり子どものみが相続人になる場合です。 片方の親が残っている場合にはそれ程トラブルにはなりません。 要するに兄弟間で争いが起こります。 子供の頃から20年くらい、同じ親の元で育った兄弟で争うのです。 私は弁護士などと違い相談依頼者の利益を追求する立場で
空き家相談会 Vol.5
少し暑いくらいに暖かく穏やかな日が続いております。 皆さまいかがお過ごしでしょうか。 11月10日(金）は、恒例の『空き家相談会』を桐生商工会議所にて行います。 前回10月は3組の方々にお越しいただき、様々なお話を聞かせていただきました。 本当によくあるパターンのご相談でしたので、こちらで共有したいと思います。 空き家になってしまう原因に多くある、 相続人全員の共有で相続登記をしたのだけど
任意後見(相続コラム46)
今年の秋は、いつも以上に花粉症に悩まされています… 皆様いかがお過ごしでしょうか。 「成年後見制度」については何度かお話してきましたが、 本日お話しするのは『任意後見制度』について。 成年後見制度には、「法定後見」と「任意後見」の2種類があります。 その違いについてみていきましょう。 成年後見制度の全体像をおさらいします。 認知症、知的障害、精神障害などの理由で判断能力の不十分な方々は、
空き家と家族信託®︎(相続コラム45)
日中はまだまだ暖かいですが、木々の葉も鮮やかに色づき秋の深まりを感じます。 皆さま、いかがお過ごしでしょうか。 本日お話しするのは『空き家と家族信託®︎』について。 いつもお話ししている、空き家にしない方法に家族信託®を活用しましょう、という内容です。 様々な理由で世の中には空き家が増加し続け、いろいろな問題を引き起こしています。 空き家になってしまう理由として多いのが、親の住んでいた家を
相続人申告登記(相続コラム44)
朝晩の寒暖差が次第に大きくなり本格的な秋の訪れを感じる日々です。 皆さま、風邪などひかず元気にお過ごしでしょうか。 本日お話しするテーマは『相続人申告登記』について。 以前お話しした「相続登記義務化」の中身のお話しです。 「相続登記義務化」を少しおさらいしますと、 来年の令和6年4月1日より施行される法律で、 不動産の登記名義人に相続が発生した場合に、相続又は遺贈により不動産の所有権を取得
老後の住まい(相続コラム43)
だんだんと秋を体感できる季節になってきました。 美味しいものがたくさんの大好きな季節です。 皆さまいかがお過ごしでしょうか。 本日のテーマは『老後の住まい』について。 結婚して、子どもができて、新居を建てる或いは購入すると その後子どもたちが巣立って夫婦二人になっても、そのまま住み続ける方がほとんどです。 ３LDKとか４LDKとか、高齢となった夫婦二人には大きくて持て余すようですが、 建て